美ヶ原(2034m)霧が峰(1925m) 2004年7月15日
毎年1つは登っておきたい百名山だが、2歳の娘はちょっと歩くと抱っこの催促をする今日この頃。
最悪抱っこでも登れそうな山をガイドブックで探していると超楽チンな山を見つけた。それも二つもありその二つは
近接している。一日二山の野望が浮かんでしまい決行することにした。
朝5時自宅を出発。ナビを美ヶ原頂上に合わせ出発。中央道松本経由と思っていたが、上信越道の佐久経由を指示。
ナビに従い外環、関越、上信越道経由で4時間半。山本小屋に到着。ここで車は進入禁止。あれっ?
地図では頂上に「王ガ頭ホテル」がありホテルまで車で行けるものと思い込んでいた。車が通る道はあるものの
これはホテルへの物資の輸送及び頂上に林立する電波塔メンテの車両用のようだった。
これで予定が大幅に狂う。山本小屋から頂上までは3kmの道のりを徒歩で約1時間。娘が歩かなかったら最悪の事態だ。
しかし幸いなことに駐車場の標高は約1900m。頂上は2034m。3km歩いて約100m登れば良いのだ。
実際歩いてもほとんど平らなハイキングコースだった。
10:40山本小屋出発。娘もとりあえず歩いてくれた。出発して約100m。「美ヶ原高原ホテル」の脇を通る。
名前だけで想像すると超高級高原リゾートホテルのようだが見た目は寂れた旅館。中は見ていないのでなんともいえないが。
ホテルを過ぎると美ヶ原牧場が広がりあちこちに牛が放し飼いされていた。牛を指差し娘が「モーモーさん」と騒ぐ。
気分転換になったらしく、抱っこも催促せずに歩いてくれたが娘の歩くペースなので、後ろから来た人に次々と追い抜かれる。
「頑張ってね」と声を掛けてくれる人が沢山いたがこれが余計なお世話。知らない人の顔をいっぱい見て次第に娘の表情が
強張ってきてとうとう足にしがみついてきて抱っこの催促。それでもなだらかな上り坂を約1km歩いてきた。予想以上に
歩いてくれた。美しの塔の前から頂上まで残り2km。抱っこで歩いたがなだらかなのと時々吹く涼しい風、曇り気味で直射日光
があまりあたらなかった等が幸いし約1時間で難なく頂上に着くことができた。頂上で記念撮影後「王ガ頭ホテル」で昼食。
疲れた性もあるかもしれないがここで食べた山菜そばは絶品であった。
生憎の曇り空だったが雲が無ければ北、中央、南アルプス、浅間連山、富士山などの大パノラマが広がるようだ。
下りは娘の気分が良くなっていたのでしばらく歩かせた。帰りも蝶を見つけては「ちょうちょ」、牛を見つけては「モーモーさん」
追いかけっこしたり娘の機嫌を損ねないよう遊びながら約2km自分で歩いてくれた。下りも約1時間で山本小屋まで戻った。
時間は14:30。今日はもう一つ登らなくてはならない。ビーナスラインを南下し霧が峰に向かう。約1時間で車山のリフト
乗り場に到着。この山は予定通りの楽チン登山。リフトを2本乗り継ぎ、徒歩3分で霧が峰最高峰車山山頂。
車山はニッコウキスゲの群生地だが、今年は猛暑のせいか5年前に来たときよりまばらで寂しかった。
前回は歩いて下山したが今回は花も少なく、娘も疲れた表情のためリフトで下山。
多少予定が狂ったものの2歳5日の娘を連れての1日2山制覇の野望は成功に終わった。
頑張って歩いてくれた娘に感謝!