赤城山 2001年10月13日
(黒檜山1826m)
毎年この時期になると「紅葉を見に行きたい」と妻が言う。
昨年は那須、その前は日光、その前は裏磐梯とご機嫌取りも大変である。
今年はどこに行こうかと思いつつ「日本百名山を登る」(昭文社)をめくると
赤城山(日帰り、一般向き)という文字に目が止まった。
翌朝6時出発。常磐道、外環、関越道を通り前橋でおりる。
おりるとすぐ赤城山の看板あり。矢印に誘導されながら赤城山を目指す。
途中、スキーの時にいつもは横を通り過ぎるだけの赤城神社の大鳥居を初めてくぐり、道なりにすすむ。
1000mを越えると紅葉がちょうどいい具合に色づいていた。
途中で休憩を挟んだり、外環で事故渋滞があったものの9時過ぎに赤城山ビジターセンタに到着。
ここから駒ヶ岳経由黒檜山を目指す。誰もが赤城山を知っているはずだが、実は赤城山と言う山は無いのだ。
この辺の赤城地方の山の総称らしい。国定忠治も「赤城の山も今宵限り」と言っており確かに「赤城山」とは言っていない。
(全く説得力が無いが)よって登るのも赤城山の最高峰黒檜山(くろびやま1828m)となる。
9:23ビジターセンタ出発。5分ほど一般道を歩いて駒ヶ岳登山道に入る。
いきなり始まる急斜面。これでもかと言うように続く急斜面。どこまで続く急斜面。
汗がびっしょりだが吹く風の冷たさが気持ちいい。夏山とはここが違う。
紅葉の中を黙々と歩くこと1時間。駒ヶ岳(1685m)山頂に到着。ガイドブックのプランより10分早いと自己満足。
快晴に恵まれ周りの山々の向こうに富士山も見える。
日本人は何故か富士山を見ると喜ぶ。写るかどうか分からないが写真に収める。
小休止の後黒檜山を目指す。尾根伝いにちょっとした縦走に入る。
せっかく登ったのにちょっと下ってまた急な上り坂。
ガイドブックの「一般向き」にだまされたなどと言ってもここまで来たらしょうがない。
尾根伝いに登って登って登ったところに「御黒檜神社」の鳥居。
非常に眺めが良く遠くの山々がパノラマのように見える。
黒檜山から来た人たちは「こっちの景色の方がよい」と口々に言うのでここで小休止し昼食にした。
コンビニで買ったおにぎりだが非常にうまい。15分ほど休憩し黒檜山山頂を目指す。
10分ほどで黒檜山山頂。大勢の人たちが昼食とったり休憩をしていた。
やはり中高年の登山ブームのせいなのか、年配者が目立つ。
自分も中高年者の一部なのかな?いやいやそんなはずない。と自分に言い聞かせながら
周りの景色を眺めていたがやはり先ほどの神社の前がこの山のベストポイントだなと実感した。
アマチュア無線でもやってみようと思ったが空きチャンネルが無く断念。
11:55下山開始。登りとは違う辛さが始まる。
息が切れることは無いが、足下は滑るし、ももが張ってくるし辛い辛い。
頂上付近は葉っぱも落ちて紅葉が終わっていたが、ちょっと降りるとまた紅葉のトンネルが始まる。
おばさんの集団(30人くらい)とすれ違った。狭い登山道のため、すれ違えないのでよけて待つ。
これだけいると待っているだけでかなりの時間になる。やっと降り始めたらさっきの団体の落ちこぼれ組
5人くらいががハーハーいいながら登ってきた。頂上に着く頃には30分から1時間は遅れるだろう。
団 体での登山は個人のレベルが全く違うのでガイドも大変みたいだった。
景色の良いところを見つけては休憩しながらゆっくりおりて下りはガイドブック通りの1時間10分。
赤城神社によってようやくトイレ。そう、途中にトイレは無いので登るときは要注意!
神 社にお参りしたあとはいつものおみくじ。僕は「吉」妻は「中吉」。まあまあかな。
食堂に入り麦製の栄養ドリンクで喉を潤し元気回復。
15:00に出発し帰りは高速を使わずに下道。
でも4時間で帰宅。行きは3時間ちょっとかかったのに何故だろう?
本当は温泉旅館に泊まれれば言うことなしだが今回はよしとしよう。
温泉はもっときつい山に登った後にとっておこう。
持ち物
飲み物500mL3本、フリース各自(必要なかった)一眼レフ、デジカメ、三脚、おにぎり4つ、
お菓子少々、ガイドブック、無線機、携帯電話、登山靴、
注意事項
・ 途中トイレはないので事前に十分絞り出しておくこと。
・ 岩が多く雨の後は滑りやすいと思われる。
登山靴かトレッキングシューズが必須。
駒ヶ岳山頂 | 御黒檜大神 | 黒檜山頂 | |
富士山は写りませんでした | 紅葉のトンネル | 紅葉と大沼 | |
後ろの山が黒檜山 | 赤城神社 |